29歳
私の年齢ではありません。
まだまだそこまでは至りません。
(という言い方でだいたいの年齢帯がばれますが)
本の題名です。
山崎ナオコーラという作家が好きで、図書館で借りてきた本。
1冊オール山崎ナオコーラかと思って借りてきたらいろんな作家(女性)の短編集。
(※ネットで予約して受け取りに行くので、本の内容とか形態についてあまり知らずに借りる)
とても良かった!
題名から推察されるように、29歳の女性が主人公の短編集をそれぞれの作家さんが書いているのですが、どの短編も心理描写がすばらしい。
20代女性が迎える局面とそのときの心の動きが、、、
こういう本って自分を肯定してくれる気がする。
あぁあるある!とか、これでいいんだなって思う。
いち時期、森見登美彦や万城目学にはまり(森見登美彦は今でも大好きである)、
最近は人間描写にすぐれた本が好きだ。
ありきたりな生活においても、人はみな「生きて」いるわけで、
大げさじゃなく生活しているわけで、
そんな中での迷いや葛藤、喜びやときめきが描かれている本に救われる。
そういうことを本にする力って女性の作家のほうがある気がするんだけど、
それは女性のほうが感情面が豊かだから?
内面に向き合うから?
単純に自分が女だから共感できるからなのか?
「29歳」という本は、もともと好きな山崎ナオコーラ以外にも、
実力ある作家に出会ういい機会になりました。
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