「死ねばいいのに」に引き続き、京極夏彦氏の著書を読んでおります。未だ読了せず。なんてたって683ページもある・・こんな分厚い新書見たことない。(新書の小ささで厚さ約4センチってバランス変でしょ!)
はじめのうちは、夜寝る前や地下鉄での移動中に読んでいたのだけど、今、中間部分を過ぎて早く全貌を知りたくてページを繰る手を止められない!
名前は有名だから知っている作家でも、内容を知らないということはままあるけれど、
京極夏彦の世界観がこんなにすごいものだとは思わなかった。
詳しいジャンル分けをする知識はないのだが、今までもミステリーや推理小説といった類いは好んで読んできたように思う。そもそも、児童文学といったものから、小説と呼ばれるものに足を踏み入れたきっかけになったのは赤川次郎の三毛猫ホームズだったのだから。
推理小説やミステリと言われるものの共通点・・?
殺人事件による物語の発生、被害者や犯人を中心とする人間関係、警察およびその組織の捜査・人間関係、現代社会に潜む矛盾。
でもそれ以外の魅力が京極夏彦作品にはある・・・と思うのだけどまだ明確にわからず。
個性的なキャラ!と思ったけど、これはシリーズ化する小説には必ず要るものだし、
魍魎という個性的なネタが醸し出す不気味さが魅力?
そういえば全然関係ないような気もしつつ、京極夏彦を読んでいて、特に魍魎の匣を読んでいてなのだけど、だれかの書き方に似ていると思ったら、森見登美彦氏でした。京極堂の仙人のごこき知識量やら皮肉の効きかたが、森見作品にもあらわれている。ような気が。
魍魎の匣が1995年1月に発行された本であるから、むしろ森見氏が影響を受けたのかなーと勝手に考えております。森見作品はとーっても好きなので、それを100倍濃縮したような京極作品にいま無我夢中なのであります。