本 歌野晶午『密室殺人ゲーム2.0』
引き続き歌野晶午。
続編だけど、続編ではない。
『王手飛車取り』でだいぶ勢いづいていたので、一気に読みました。
性別などの先入観をもたないように気を付けながら。
けどやっぱりええ!って驚いてしまった・・・。
この本のトリックって、冷めた目で読んでたり、よくよく落ち着いて考えてみたら、「そんなのアリかよ」っていうレベルが多い。常識で考えたら無理でしょ、とかそこは除外するでしょ、っていうとこをついてくる。でも、それを見破れないのはやはりゲームに負けてるわけで。きー悔しい。
トリック見破れたら貴方はサイコキラーです並みのトリックです。
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1巻目の方がやっぱりいいかなぁf^_^;
どうしても、2巻目は1巻目を「超えて」くれないと、満足できないのね~。
超える覚悟なければ、1冊だけのほうが価値があるし。
けど、1巻は、こういうタイプのミステリーをもっと読んでみたいと思わせるから、2巻が出てよかったんですけど。
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登場人物のニックネームと見た目(チャット画面)と性格をとらえるまでにちょっと時間がかかりますが、そのあとはぐんぐん読めます。
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犯人からの出題に、あーでもないこーでもないと推理を展開させるのが面白い。実際にそうやって殺してなくても、そのトリックに穴がなかったらそれも正解になったり。だから次は、絶対に穴がないようにそれをつぶしながら殺人を行ったり。
よくある推理モノとは逆の視点なので新鮮でしたねぇ。