これがデビュー作!??
間違いなく発表された当時、「問題作」扱いされただろうな。
普通の殺人事件が、犯人とその動機が解明されて終わりかと思いきや、やっぱりそれじゃ済まない。ってか想像を超えすぎて(普段からそんなこと思いつく人はちょっと・・・)、こんな展開ダイジョウブ!?と戸惑う結末。
無理!っていうような描写あるけれど(エログロ)、一応理屈は通してきているのと、彼にしか書けない作品であることで、この作品はまぁ読んでみて良かった。
巻末にある解説で、円堂都司昭氏が京極夏彦の『姑獲鳥の夏』に関して、「不可解な事件が成り立つためのロジックはみっしりと用意されており・・」と書いているのだが、乾くるみのすごさもそこにあるよなぁとぷち納得しました。
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彼の『イニシエーション・ラブ』 との共通点は、ストーリー展開の裏切りww
イニシエーション・ラブは「ただの恋愛小説」→「まさかのオチ」。今回は、「ただの推理小説」→「SF!?」。
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『リピート』 との共通点は、一応この世の中ではありえないけど、ありえそうな設定のもと、起こりうる事件。
そして、理屈通っているし緻密に練り上げられてはいるけど、でもなんかショボイ結末・・・。
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途中のDNA的な説明以外は、普通に読みやすい。
けど、好きな作品!とは言えない。
人にもオススメできない。
耽美なのか趣味悪なのか・・きわどいしww
ま・でもデビュー作としてはすごいわぁ。
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以下、ネタバレゾーン。
ネタを知らなきゃわからない独り言。
今後読む人はぜーったい読まない方が良いので注意してください!
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読み終わったあとに、プロローグを読み返してみると、このプロローグはうまいもんですね。
俺の・・・俺の足・・・て言ってるし、「男」っていう文字が出てくるから、想像の人物がすっかり男になる。
けど、この殺人の発端がよくわからなかったです・・・。男を殺す必要はどこにあったのかなぁ?
臨月っていうタイミングなのはわかったけれど、、、
麻里亜に乗り移ろうとするときに、男にばれてとかならわかるけど、、そこのところ、今いち説明されきってなかったような。。。
Jが寄生する生物だとして、こんな繁殖はありえるのかしら・・・。いくら神経をのばしたところで、思考できるのかなぁ、、乗っ取り!? けど、純和での最後のシーンでは、Jに目があったって書いてるけど、脳とかは乗っ取り系なのに目という器官はあるって。どっちにしろすんごい気持ち悪い。
両性具有になったとして、女性としても男性としても快感を得られるってのも、えーって感じ。そこまで解明したいわけでも、掘り下げたいわけでもないんだけどww
あとー、、子宮に着床してるものが男性器として機能できますかい。ううう。