世界と人生を彩るもの

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本 奥泉光『シューマンの指』

2011年本屋大賞の発表で気になった『シューマンの指』を早速読む。

第5位。



「独擅場」


読めますかww?


本文に出てきて読み方にびっくりしちゃった。答えは「どくせんじょう」。


わたし「どくだんじょう」読んでた。


そして「どくせんじょう」って言われても頭の中で「独擅場」に変換されないでスルーしてた気がする。


なんで間違ってたかって、「土壇場(どたんば)」って言葉があるからだな、、。


ついでに広辞苑で調べたら、そもそも土壇場って斬首する刑場のことらしい。こわっ。



閑話休題、本の内容は、前半シューマン・後半ミステリーて感じ。私の不得意な前半ダラケ。


勢いづくまで忍耐するのは苦ではないのだけど、ちょっと今回は辛かったな。



シューマンの薀蓄が前半で大洪水。ミステリー部分にもあまり影響しないので、シューマンの曲の知識を増やしたいのでない限り、さらっと読んでさしつかえ無し。




よく演奏されてる演目って、演奏しやすい演目なんだなぁと思いました。


逆に作曲者にしか弾けないような曲や、楽譜上では成り立っているが表現しきれない難曲なんてものは演奏家から敬遠されて一般人の耳に届かない。


名曲ってのはなんなんだろう?




音楽という題材を「崇高」と感じさせる文章で綴っています。



音楽小説としてはいいのに(と言いつつ、音楽小説なら読まなかったが)、ミステリー部分は陳腐な造りだった・・・。何で聞いたのだったか「新感覚のラスト20ページ!!!」っている見出しは誤り。


これぐらいの感覚ならどのミステリーにもあるぞ??







表紙の血でまずびっくり、ね。思わず擦った。