本 綾辻行人『十角館の殺人』
初!綾辻行人!
わたし待望の館シリーズに挑戦
偶然にも、これがデビュー作でした
そしてもうひとつ偶然が
それは、脱出不可能な孤島で起こる連続殺人って、、
これはもう『そして誰もいなくなった』でしょう(読んだばっかり)
後に、密室連続殺人が館シリーズの特徴と知ることになるけれど、
もうクリスティへのオマージュ作品と思って大興奮しながら読みました。
もちろん誰もが『そして誰もいなくなった』を押さえていることを前提として、上手くやってる作品ですね、
例えば、クリスティのほうで最初の被害者が出たときに、「どうやって彼を狙ったのか!?」って騒然となったときに
殺せれば順番はどうでも良かっただけじゃ? …
と思ってしまったんだけど、今回の綾辻作品では実際順番や時期にこだわらない殺人が行われたり。
あ、ただクリスティの方は詩もあるし、断罪するにあたっての順番にこだわりもあるわけで、やはり孤高の位置を保つんですなー
あと、わたくし、
ジェイソン的犯人が好きじゃない
ジェイソンって逃げても逃げても先回りしてきますね、
いくら自分が犯人で、いつ誰に殺されるかわからない精神的疲労はないにせよ、
体力ありすぎでしょ
だから、殺人トリックはともかく、過去の事件をめぐる人間模様とか犯人の描かれ方が、楽しめるお話でした
次は時計館です。