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アヤカーーンの北海道弁講座

昨日深夜につぶやいたブログ記事と、それにいただいたコメントと、それに対する返信で、ちょっと北海道弁について書いてみるのも面白いかも、と思ったので、書いてみます☆



北海道弁といえば、「なまら」と「~べさ」が有名ですが、


これはなかなか使いません。


「めっちゃ」のほうが使います、年齢的な問題かな?


ただ、ほんっっっっっとにムカついたときには、やはり「なんまらむかつく」。


ほんっっっとに気心知れた友達へのツッコミは「それ、○○だべ!」ってことはありますが。



こういう、有名だけど、道産子の生活ではそこまで使われない言葉(京都弁でいう「~どすえ」や、大阪弁でいう「~でっしゃろ」?)ではなく、


方言として有名ではないのに、伝わらなくて、「え!? これって北海道弁なの!?」と道産子がまじでびっくりしたり、標準語では足りないニュアンスが含まれる方言シリーズ。





まずは、、これはけっこう知られているけれど、「なげる」。


用例: 

「ちょっとこのゴミ、なげてきて。」 


「このストーブもう使わないから、なげるか」



文字で見ると違和感をおぼえなくもないですが、意味は「捨てる」ですね。


ただ、今気づいたのは、ただの「捨てる」ではなく、そこに距離がプラスされるように思いますww


ゴミステーションへのゴミ出しや、学校での焼却炉へのゴミ出しや、ゴミ箱が遠い場合に使います。


「なげてきて」「なげてくる」「なげてきた」と、「くる」と必ずセットにして使うことが多い。



2番目の用例も、処分する=距離を置くってことで、ぴったり。



「捨てる」でも良いんだけれど・・・、たぶん大阪の人の「なおす(=片付ける)」への感覚に似てるのではないかと。


大阪人「片付ける・・・でもいいけど、”なおす”なんだよな~」って感覚が、


道産子「捨てる・・・でもいいけど、”なげる”なんだよな~」って感覚と一緒。





「ちょす」


挨拶ではありませんww


用例:

「ボンドでくっつけたばっかだから、ちょすんでない!」


「これ、ちょした!?」「ちょしてない」


「ほれ、そんなにパソコンばっかちょしてんじゃない!」



というわけで、「触る」とか「いじる」ってことです~^^


たぶん、手を触れちゃいけないものに手を出そうとする(出した)ときに使います。


普通に「いじる」って意味で使うこともできます。




「うるかす」


以前、ケンミンショーを見てたら、山形出身の渡辺えりが「”うるかす”はもう標準語では表現できない。”うるかす”を使わないでどうやって説明してるのかわからない」的なことを言っていて、「おお!たしかに」と思ったことがあります。


北海道と東北はけっこう方言がかぶってます。もしかしたら東北弁かも。


用例:

「お米といだら、うるかしといて」


「鍋の汚れとれない? したら、うるかしといて」



行為としては「水にひたす」「水につける」ってことなんですけれど、それだけではなくて、(がんばって標準語で表現すると)「水にひたして、水を吸わせて」ってことです。


「うるかす」を使わない地域の人たちは、「水につけといて」とかって言うんだろうけれど、でもなんか足りなくない!?って思ってしまいます。


やっぱり、うるかす、です♪




「ばくる」


用例:


「あれ? 大富豪と大貧民が2枚ばくるんだっけ?」


「うちニンジン嫌いだからブロッコリーとばくって」



これは「交換する」ってことです。


子どものころは、ポケモンカードやプリクラなど交換ごとが多いのでよく使いました、「ばくって~」って。


大学生や社会人になるときに北海道にくる人は、「なげる」と「ばくる」にまずびっくりするそうです。


ばくるって、「パクる」に似てるし、暴力的な響きがあるからwww





北海道の人は、「むなくそ悪い」はほとんど使わず、「はらくそ悪い」といいます。


標準語の「胸糞悪い」は不愉快な感じを言うと思うんですが、北海道の「腹糞悪い」は、それに抑えきれない腹だたしさがプラスされているように思います。


「腹糞悪い」 = 「胸糞悪い」 + なんまらむかつく~




あと手袋ははきます。


手袋を「はく」。


これは・・・私は小学生のとき1年だけ静岡県にいたのですが、そのときに一番びっくりした方言の違いですね。


道外の方は、手袋ははめるんですよね??


こっちからすると、「なに!?手袋を”はめる”の!? 装着かよ! チャキーンって? ロボットか!」って感じがしたものですが、静岡小学生からしたら、「”はく”はズボンや靴・靴下に使う言葉だろ~・・・」っていう話ですよね。


昔、「てぶくろをかいに」っていう絵本が好きだったのですが、手袋をはめるっていう言葉に違和感があったのを覚えています・・・。




それでは最後に、「これを知ってれば道産子、知らなければ道産子にあらず」な方言を紹介します。


それは、、、、


「つっぺ」!!!!!!!!



これも「うるかす」と同じく、「つっぺ」を使わずに何て言ってるの?って感じです。



用例:

「鼻血でた!」 「つっぺ!つっぺ!」


「まじ、鼻水とまらない・・・」 「つっぺしとけば?」



そう、鼻血が出たときに鼻の穴につめるあのティッシュのことです!


(道外の人は、単純に「ティッシュつめとく」って言うんですかね・・? 道産子は「つっぺする」のみ!ほら簡単!)


(鼻血のときのティッシュに限らず、「栓」のことらしいのですが、鼻血のとき以外につっぺを使ったことはありませんww)



この「つっぺ」が面白いのは、「つっぺ」を知ってるか知らないかで北海道”生まれ”かどうかが98%あたりますww


入学・転校・入社・転勤で北海道にきた人はことごとく知らないんです。


中学生のときから札幌に住んでる北海道育ちの人でも知らない。きっと両親が北海道育ちでないから、聞いたことがないのでしょう~!


あ、なんで98%かというと、学校や会社で鼻血を出したら、周りから「つっぺしな!」って言われて覚えてしまうので、それが2%です。