世界と人生を彩るもの

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本「ソロモンの偽証」宮部みゆき

読了の記録です(・∀・)

ソロモンの偽証、1年以上前から父の部屋にあることは知っていたのですが、とても分厚い見た目で複数冊なのもあって敬遠していました。

背表紙から醸し出る雰囲気が、ダヴィンチコードのようで、題名もあわせて宗教色(特にキリスト教)が強いのかと勝手に思い込んでいたのです。

こないだ映画を見に行ったときに、予告編が流れたので、本を読もうと決意。映画化されると途端に原作本を読みたくなります。



読み始めたのは2月18日でさきほど読み終えたのでちょうど2週間。3巻あるとは言え、こんなに時間がかかってびっくり( °д°)

読み始めると止まらなくなるたちなのに、、、ゆっくりできる休日がなかったのもありますが、内容が重かった&飛ばし読みしづらかったということかのかな?

読み終わった感想は、宮部みゆきはすごいなという単純なもの。私はミステリー好きですが宮部作品は模倣犯と理由くらいしか読んだことがありません。ちょっと話がそれるけれど、宮部みゆきって才能があるから色んな作品がかけちゃうので、苦手に感じる作品もあると思います。と、思い込んでてなかなか多くを読んでいないのですが。

第1部の始まりが、なんかもうすごくて、いろんな登場人物の語りがあってその人の人となりが描写されているのだけれど、その描写が、こわい。
いろんな人物の、みったくないところがあぶり出されているというか、、、そして、自分にもある醜さみたいなことがかかれている。
あと、中学生のときに確かにこんなことで(こんな些細なことで)悩んでたなーと思うそんな些細なことをどうして書けるのか、と驚きました。

読み始めのときは、湊かなえの「告白」を意識してもしくはインスピレーションを得て書いたのかなーと勝手に思いました。もっと面白い学校モノ書いてやる!と思ったのかなーと。

後出しとは言え、ソロモンの方がすごい作品かなと思います。いや、先駆けとしては告白はやっぱりすごいんですけど。

3巻全体の中では、映画3部作でもよくあることですが、2巻が地味です。ページをめくる期待感が3巻>1巻>2巻。

最終的な落とし所も、ベストな落とし所かと言えば他の落とし方だっていいような気もするけど、まぁ満足のいくオチ。

あれだけ重たい本を読了したのは下手すりゃ指輪物語以来かとも思いますが、そのためか読み終わったあとの達成感がすごいです。
指輪物語も長い作品を長い時間をかけて読むからこそ自分も旅をした感覚になりますが、今回は私もひとつの裁判を終えた感じ。

またいつか読もうとも思えない重量ですが、映画は見てみようと思っています。