世界と人生を彩るもの

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本 東野圭吾「虹を操る少年」

東野圭吾=ミステリー作家、と思って読み始めたけれど、そういやSF要素が強いときもあるよなぁって思い出しました。


SFです。


こんな能力を持った人がいたら、世界はどうなっていくかなぁ?っていう話。

光に特化した少年の話。

空想の世界だけどリアリティがあるので読み応えありました。


私は「天才に生まれたかったな~」って思うときがあります。天才ってか「完璧」に生まれたかったな~って。

顔にもスタイルにもコンプレックスがなくて、音楽や絵画やいろいろな才能があって、、、なんて妄想をしてみるわけです。

けどこの本を読んだら、天才(genius)とか才能がある(talented)ってのもけっこう大変かもって思いました。

人を魅了することに長けていたら様々な権力に利用されちゃうわけで。実際、見た目や歌声に優れた芸能人の方々にもそういう側面もありますし。。


しかし光瑠のように才能が有り余ってても人生をうまく渡っていける人と、才能(能力)を持ち合わせてしまったがゆえに、人と接することができなくなって孤独になってしまう人との違いはなんなんだろう。そこんとこが知りたいなあ。


文庫の最後の数ページ、どうやって話を結ぶのかドキドキしながらページをめくっていったら、まさかと思うタイミングで「解  説」の文字。え、終わり!?というタイミングだった。

その終わり方をされちゃったことで、この文庫本自体がただの「序章」になってしまった感。

かといって続編ってのも… SFの余韻は読者におまかせってことなんかな……