マンガ「あさひなぐ」と映画「あさひなぐ」と乃木坂46の話
(先日書いたブログと少しかぶるのですが)最近愛読しているマンガのひとつに「あさひなぐ」があります。
LINEマンガで3巻無料のときに読んでどハマりし、翌日には既刊全巻を大人買いしました。当時14巻、そして現在は24巻まで出ています。1月末には25巻が発売になるようでかなり楽しみ。
LINEマンガでハマった当時、妹に、
「スポーツ漫画って大体同じ展開なるし買おうと思わないことが多いけどこれは欲しい」
「女の子主人公だし恋あるし」
「なんというか、ちはやふるに雰囲気似てる」
「ちはやふるから恋愛ちょっと減らしてスポーツ色強めた感じで」
とオススメしていた。
ビックコミックスピリッツで連載しているだけあって、少女マンガというよりちょい大人向け。一般向け?
当時の妹もそうだし、私が買ったあとに勧めた友人数名もだけど、なぜか絵柄で食わず嫌いされることがあり、とてつもなく残念。 あんなに登場人物ひとりひとりに個性があってドラマがあって成長していく素敵なマンガなのに!!!
(妹はその後無事愛読してます あと絵が連載当初よりずっとうまくなっていてとてもきれいなので食わず嫌いしないの推奨)
以下、原作のマンガと映画のご紹介や感想の中でネタバレありです。ご注意ください
高校入学と同時に今までと違う自分になりたい!と思ってた主人公・旭が薙刀部に入って夢中になっていく物語。
旭は「強い女になりたい」と入部を決意。旭の他にも、剣道経験者の八十村将子と背が高くて元バレー部のお嬢様紺野さくらも入部。
1巻の中盤で3年は引退しちゃうので、一個上の2年生3人と、旭を含む1年生3人の計6人が中心となってストーリーが続いていく。
2年生は、野上えり(新部長)と、宮路真春(絶対的エース)、大倉文乃(動けるデブ)の3人。
あと旭のライバル的存在になる他校の1年生・一堂寧々(子どものころから薙刀をしている)。
ストーリーの紹介はもう語彙力とまとめ力が限界なのでこの辺で終了。
とりあえずこの作品の何が良いかというと、「スポ根マンガ」という一言で片づけるには有り余る魅力があることなんです。
その魅力とは、、、
登場人物ひとりひとりの個性とドラマ、ついつい笑ってしまう小ネタ、薙刀という武道の美しさ、強さへの憧れとそれを目指す練習、諦めないこと、体格や経験の差を超える努力、仲間、団体戦、あまずっぱーい恋(←耳をすませばの雫と聖司くんみたいな)、などなどいろいろあります! いえばいうだけ暑苦しなっちゃうだけだけど、、ほんとうにいいマンガなんです!!
登場人物はね、脇役も含めてどんどん好きなキャラが増えていくんですよ。
小柄でよわっちろく見える旭がだれよりもひたむきに努力する姿とか、
奔放で天然でわがままで自己中なお嬢様かと思いきや、まわりを見る力のあるさくらとか、
序盤は別に好きでも嫌いでもなかったキャラが、部活動の経験を通してどんどん好きになってく。
いい子ちゃんが集まってる部活、というわけじゃなく、むしろ人間くさいいろんなキャラがいるのにそれが薙刀部という部活動を通して成長していってるその感じが、あー青春たまらんという感じなんです。
スポーツ漫画だけあって、試合描写が多い巻もありますが、マンガとしてのテンポがいいので飽きません。ご都合主義的展開と感じたことはないし。
また1巻から読み返してみたけど本当におもしろい。24巻まで読むのがあっという間!
ちょいちょいグッときすぎて泣いてしまうし(←お涙頂戴の展開というわけではなく、私が青春とか努力とか仲間に弱い)。
マンガの話はこの辺で終わり。ほんとにおすすめ!
(あさひなぐのコミックスは〇巻ではなく「第〇集」という呼称でした!)
(10集までコミックスの中表紙がてぬぐいにありそうな、日本の古い柄のようになっていて好きだったのに11集以降はカラー表紙の白黒版の印刷になってしまって残念・・・ネタ切れしたのだろうか・・・)
そんな大好きなあさひなぐが映画化(&舞台化)されました。22集(2017年3月発売)の帯でその情報を知りました。
映画も舞台も乃木坂46のメンバーが主演。
(このあと敬称略)
乃木坂というアイドルが抜擢されたことについて、特にアイドル?などの嫌な気持ちはなく、むしろこの好きなマンガが、アイドルの主演によっていろんな人に知ってもらえるといいなあ!という気持ちが強くありました。
あ、真春役に白石麻衣が抜擢というのははじめは違和感がありました。美人キャラというのはぴったりだけど、真春にはどうかなって。
発表から公開(2017年9月22日)までの半年はあっという間。
△(これ、前にもブログに載せたことがあります)
前売りムビチケと特典のコミックスカバーをゲット
公開から1週間後観に行きました。
△む・・これは・・・
私がムビチケ購入時にもらったコミックスカバーと一緒!!(背景は違うけど)
これはもしかして・・・
こちらは第2集
さすがにつっぺはできなかったようです。
コミックスカバーとは別に2種類ありました。
△やはり顔が小さくてスタイルがいいですねえ・・
さて映画を見てきました。
これがもう、ほんと~~~~に良かったです!!!!
よくぞ映画化してくれた!!という感じ。
原作ファンの多くが及第点をあげると思う(←勝手に判断)完成度。
私は及第点どころか限りなく100点に近いです、感謝。
まずは薙刀のシーンが見れて良かった。やはり映像と音で、マンガとは違う迫力がある。
そしてやはり乃木坂の子が演じてどうなるのかに注目しちゃうわけだけど、
「乃木坂だけど大丈夫」とか「乃木坂にしては頑張った」
ではなくて、
「乃木坂の子が演じて良かった」
だった。
私はアイドルグループ(たぶん女性に限る)には、刹那的な魅力があると思っている。身も蓋もない言い方をすれば、賞味期限が短いというか、いつまでも長くは続かない輝きというか、、
それが、高校生の部活動にある若さとか努力とかひたむきさとか、これまたいつまでもあるわけじゃないものととてつもなくマッチしていた。
そしてその努力している姿が、合宿から逃げ出そうとした同期の子の心を打つ。
諦めかけたけど、第一線の仲間に加わりたいからもっと努力する。
諦めかけたけど、落ちこぼれ(扱い)の子が努力してる姿をみて励まされる。
このシーンは原作にもあり、そちらも多分に感動させられるんですが、映画で見たときは、「普段テレビではにこにこ可愛いアイドルの子たちも人知れずに諦めたくなったり、くじけそうになってりして、でも諦めずに人知れず努力してあの華やかなステージに立っているのかな」と感動しました。このあたりから乃木坂の子を連れてきたプロデューサー?ありがとー!って気持ちになる。
試合に向けて練習し、試合で発揮できなきゃ意味ないスポーツと、ステージに向けて練習してステージで発揮するアイドルのそれってすごい似てるんじゃない?って思いました。
しかも乃木坂とかAKBの子は、もともとフツーの子だった女の子が頑張って努力して勝ち上がってアイドルしてる!というイメージがあるのでなおさらハマるというか。
あと、真春役を演じる白石麻衣もどうよ、ただ美人だから抜擢されたんじゃないの~~って思ってたけど、これがもうぴったりだった。
そんな折、真春が負ける。
憧れてた先輩の敗北、信頼してた同期の敗北。
チームの道標がなくなる。負けた真春にかける言葉も見つからない。
ここら辺は(うまくまとめた)映画と原作マンガのストーリー展開がやや違うところです。
共通してるのは、後輩であり、弱くて頼りなかった旭が、真春やチームを救うこと。
(原作では同期の野上えりの存在も大きいけど映画ではなし)
このシーンというかエピソードというかがほんとうによくて!!!
原作マンガだと、部長の野上えり目線がメインで、
真春が負ける(汗で足の裏が滑って負けたので踏み込むのが怖くなる)→同期の野上えりも戸惑いかける言葉が見つからない→真春自身、「負けたこと」を克服したいのに、部活内では圧倒的に強くて成長できないので外部の団体で練習したがる→こんなんじゃだめだから私たちも強くならなきゃ(野上えり)→(えりの提案で)防具なしの練習を取り入れ自分たちを追い込む→部活の練習で勝ち抜け、抜けようとした真春を、えりが防具を外して引き留める→真春が、みんなの努力と実力向上、またトラウマで踏み込めなかった自分自身の弱さに気付く→改めて部活動も有意義になる(と同時に防具なし練習がばれて謹慎になったりする・・)
という感じだけど(まとめがへた)、
映画だと、
真春が負ける→憧れてた先輩の敗北で、彼女に頼り切ってた自分とチームに気付く旭→部活内では成長できないから距離を置き始める真春→居残り練習(だったか?)をしていた旭が真春を引き留めて防具なしで挑発し、自分(たち)の努力・成長を見せ、真春を部活に引き戻す
といったシンプルな構成になってます。※映画見てから4カ月弱経ってるので認識違いあったらすみません
ここらへん、原作だと数巻にわたって描写されてるので、特に重大なテーマを感じさせないうちに「ああ、真春は孤高であり孤独だったんだな」と帰結部分で認識・納得するような展開のところ、映画では負けた直後から真春の孤高・孤独具合と、旭の戸惑い、チームの失望などが一気にくるもんだから、原作読んでた私が(原作読んでたからこそ?)映画の展開についていけなかったりしました。原作未読で映画を見た人のほうがわかるシーンだったかも。
けれど、映画の旭と真春の対峙シーン。
また勝手に想像するけど、アイドルも部活も、自分だけ強けりゃセンターになれるしレギュラーになれるけど、それだけじゃそれで終わりなんだよなーって。
自分の位置を脅かす人が近くにいてこそ、自分も成長できたりより輝けたりするし、団体で強くなれる。
自分は負けちゃいけない、自分が強くなきゃいけない、と思ってた真春に、旭の姿がどれだけ救いになっただろうと思うととても嬉しくて。
武道場の薄暗い中、対峙する二人にだけライトがあたってるのがとても美しかったのを覚えています。(その他にもキレイなシーンの多い映画です)。
そんなこんなで、乃木坂の子たちがあさひなぐを演じてくれて良かったと思ったのでした。
逆に映画でうーんと思ったシーンもあるにはありました。
原作で、真春と旭が出会うのは登校途中の電車内。 露出狂のおじさんに遭遇した旭を真春が助けてくれる(真春がおじさんを蹴っ飛ばして電車から追い出す)。
それが映画になると、ペデストリアンデッキで露出狂にあった旭を同様に真春が救うのだけど、このシーン必要?
露出狂のおじさんの露出部分はモザイク加工されてて、スロープへ蹴り転がされるのだけど、せっかく美しいシーンの多い映画で、登場人物も可愛い映画なのに、原作に合わせて露出狂のおじさんの汚いのをもちこむ必要があるかはわからなかった。旭が真春と出会うきっかけは他にいろいろ作れるじゃん。
次に、部活のみんながラーメンを食べに行くシーンで、勉強の成績が悪い真春が先生について出ていくシーンがあるのだけど(白石麻衣が先生に向かってメンチきるからドキドキする)、
「えー! 真春がラーメン残して出ていくのー!?」って心の中でつっこんでしまいました。大倉文乃とは違う意味での食への執念があるキャラだと思うから。
あとは夏之くんだな・・・。
思春期の頃って、ちょっと気になるあの人or好きなあの人の影響力って少なからずありませんか?
(細かいことを言うと、耳をすませばでは、聖司くんのヴァイオリン職人になるという夢と努力に刺激されて雫も物語を書いてお互いに勇気づけるけど、あさひなぐは、旭のひたむきな姿に夏之が影響を受ける(勇気づけられる)のに対し、夏之は頑張る姿で、というよりちょーーーどいいタイミングで旭に、なんというか進む方向を示すような、ちょっと背中を押すような感じなので、違う。)
高校入学と同時に新しい自分になりたい!もちろん恋もできたらいいな~と思っていた旭が、薙刀部に入部したことで逃したと思っていた恋。
それが、夏之が真春の弟であることがわかって読者はどきどきする。
旭のひたむきな姿が、真春とは区別され続けて薙刀をやめた夏之に影響を与え、
旭が戸惑ったときに夏之が薙刀経験者ならでは、旭を見守ってきた一番のファンならではの言葉で励ますことなど、
「あさひなぐ」の、このなんかくぅーーーっとくる感じがこの映画にはあまりない。配役にもエピソードにも。
特に夏之くんの配役と演出が個性的すぎる。美人キャラの真春(映画では白石麻衣ですよ!)の弟役なんだから、別に学年一かっこいいキャラじゃなくていいけど、気づいてみれば・・・かっこいい・・・かも?て思える対象であってほしいというか~・・・
乃木坂が出演するから恋愛要素を抜くとか相手に差し支えない配役にするのは嫌ですよ・・。
映画で気になったのはこれくらい。
独特だった顧問の小林先生の感じはとても好きだった。ふふふって笑えたし。
ところで、映画を見ているその間も、
出演している乃木坂のメンバーは、
以上!!!!
だと思っていました。
その3人しか知らなかったので、
この紺野さくら役を演じてる子、いいなあ、あざとい可愛さを体現しているなあ、ぶりっ子がハマっているなあ、アイドルでもなく女優さんでこんなあざとさを演じれる人すごいなあ、
八十村将子を演じるこの子は・・・・・・・・・・・・
なんか違和感があったけれど、なんの違和感かと思ったら美人すぎるんだなぁ。若手イチオシの女優さんなのかなあ、こんな美人なら乃木坂と競合しそうなものだけどいいのかなあ、よく事務所がなにも言わなかったなあ、と思っていた。
ら、
その二人も乃木坂だったんだ!!!!!
まじか!!!
こんなに可愛いのに名前を知られてない女優さんいるんだ!と思ったらみんな乃木坂なのか! そりゃ可愛いわ!と驚きΣ(・□・;
知らなかった私が乃木坂を感じない演技、十分だと思うのです。
知らないところではチアダンにも出ているそうで。あさひなぐ関連でもTwitterで情報発信してくれる女優さん。
数日経って、
いやー乃木坂すごいなー、いくら映画に主演だ出演だと言ってもこんな満足させるってすごいなーと思いながら過ごしてた。
その中でも!
(私好みの)美人さん、桜井玲香が気になってしょうがない。
調べてみると・・・
乃木坂のキャプテンで、
歌もダンスもうまいらしく
誕生日は5月16日(←大倉忠義と一緒)
あんなに美人なのに「いつかできるから今日できる」でも「インフルエンサー」でも右側後ろめにいて目立たない!!!!!ってところで
なんかハマっちゃいました。
(メインの扱いされてないほうがハマりやすい私)
まぁ、ハマったと言っても、
毎週「乃木坂工事中」を録画してみるようになったことと、
毎週「ハングル語講座」を録画してみるようになったことと、
「いつかできるから今日できる」のシングルを買ったことと、
それくらいなんですけどね。でも十分!
今まで興味も知識もなかった乃木坂をこんなに好きにになるとは思わなかった。
ただ戸惑ったのは、ハマった当初歌われてた「いつかできるから今日できる」は生歌だったのに、年末入って「インフルエンサー」になったら口パクっぽかったこと。私はヘタでも生歌のほうが好きだな。
ハマった直後はやはりYoutubeが便利。
公式チャンネルで曲も聴けるし、気になるメンバーも探せる。
ただし、桜井玲香は(センターじゃないメンバーはみんなそうなんだろうけど)、探すのが大変だ!!!! PVでも2番のこのタイミング2秒しかないとかザラだし、歌番組でも「おいここは真ん中の桜井を撮るところだろー!!」とかいろいろ大変。
そうやって動体視力鍛えてるうちに、野上えり役の伊藤万理華が2017年末で卒業することを知った。乃木坂ラインナップの中では、野上えり役は生駒ちゃん(←知ってるから出てきた)が良かったんじゃと思ったら舞台版ではまさに生駒ちゃんだったらしい。伊藤万理華さん、パッと見目立たないけど無難にめちゃくちゃ可愛いのがえり役にぴったりだって気付いた矢先の卒業発表でさみしくなりました。
このころは以前に比べて乃木坂メンバーのことも詳しくなっていたのでこの子は高山さんでしょー!と思ったら、高山さんと共演していたので別人ということになり、判明した(友人が教えてくれた)のは中田花奈さんだった!
Twitterで「なかたかな」さん!といったけど、「なかだかな」さんだった。反省。ここで訂正←。
早くDVD見たいです!