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「厚幌ダム」”建設中”&”北海道150年”ダムカード、こぶしの湯あつまで入浴とダムカレー

「最近ダム(とダムカード収集)にハマっています!」という記事を書いて以来、ぜーんぜん更新していなかったので、ダムについて書きたいと思います。実はいろいろなダムに行っているので書きたいことがとてもたまっている・・・。コツコツ書かないとお蔵入りしてしまううbatsumaru
 
 
本日は平成30年8月10日(金)に厚幌ダムなどへ行ってきたときのことを書きます。
 
厚幌と書いて”あっぽろ”と読みます。
 
もともとこの厚幌ダムには早いところ行きたくて、その理由はまだ”建設中”であるから!! 
 
”建設中”versionダムカードをゲットできるのです。
 
そして今年は北海道命名150年ということで、その記念ダムカードもゲットできます(一度で2枚いただける貴重な期間・・照れ)
 
ああ行きたい、と思っていたところこの日、妹がお盆休みで帰省してきたのを新千歳空港で拾い、その後厚幌ダムまでドライブしました。
 
我が家から厚幌ダムへは下道で1時間30分くらい、
新千歳空港からだとその半分45分くらいです。
 
厚幌ダムはまだ建設中のため、ダム横の管理事務所ではなく、厚真市街にある胆振総合振興局室蘭建設管理部厚幌ダム建設事務所でダムカードをいただけます(曜日や時間はご確認を!)。先に立ち寄りましたが全く写真がありません。なんてこった。

 
新千歳空港からこの建設事務所までが30分、そしてここからダムまでが15分という感じ。何も考えずに先に建設事務所へ行きましたが、特にダムを見てきた証拠写真の提示などは求められませんでした。
 
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ダムカードの内容についてはのちほど改めて‥(ダム本体を見ないと感動が半分以下なのでね)。
 
 
それからのどかな田園風景を通ってダムへ向かいます。
 
道路は片道一車線でくねくね続きます。ダム建設に伴う道路工事や護岸工事があるようで大きなトラックが通行してました。
 
そこを通過して見えてきた厚幌ダム。
 
建設中!!って感じの真新しい、白い堤体が美しい~。
 
運転してるので写真をとれず、、、
 
ダム横の管理事務所付近の現場は工事中なので通過。その先、龍神の森トンネルを通って、そしてその先通行止めとなりました。この奥に行ければ厚真ダムがあり、そちらも見たかったですが、今回は通行止めのところでUターンして戻ります。
 

△おおお~もうダムはできていて、水もためているのにGoogleMapの航空写真上ではまだ工事中ですね。
 
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△スクショも残しておく・・。
 
 
△Uターンして戻りつつ撮影。
 
お盆前といってもこの日は平日だったので、私たち以外の車はほぼなし。
 
 
△「ダムの建設を邪魔しちゃならん!」って感じで遠くから眺めてた。
 
完成したら今度は間近で見たいものです。
 
左手にこの橋が見えるあたりで車をとめて辺りをちょこっと散策しました(この橋の方へは通行止め)。
 
道路を渡ってダム湖の方へ行くと、
△流木などを堰き止める網場(あば)がここからのびていた!
 
浮きと浮きの間、そして浮きより下数十センチに網が下がってることがわかります。
 
ああ照れ
 
遠くに見えてたものが近くにあると面白い・・。
 
 
△「おお~さすが台形CSG!! ダム湖側も裾広がりだねえ!!」って隣の妹に話すけど私の興奮は伝播しなかった。
 
その妹のコメント「斜めのところに足場組むの大変そうだねえ」
 
私「たしかに!! あの足場はいつもの足場を斜めにしちゃって上から吊るしているのか、それともしっかり水平になってるのかどうか!?」
 
写真を拡大してみるとおそらく水平に近い…じゃないと歩けないもんな。いろんな機材があるんだな~。
 
△見てて飽きません~キラキラ
 
ダム湖の上流側。次にきたときこれより水位が高かったら見えない地面。
 
 
△再びダムより下流側へやってきました。
 
ダムの上部にある四角い空洞の部分、この高さまでダム湖の水位が達したらあふれて流れる方式。
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△右側6個(常用洪水吐)から先に流れて、もっともっと水がたまったら左側の7か所(非常用洪水吐)からも流れます。
 
そっちからも流れるなんてダム湖がひたひた且つ溢れるだけの水が流れ込んでいるということ!
 
私はここから流れている様子をいつか見てみたい・・・でもそんな風になるなんて雨が降りすぎて放流量も多くてやばいときってことだからそんなにみたいなんて思っちゃいけないかもしれない・・・ともんもんとしていたら、
 
この厚幌ダムのことをいろいろTwitterで見ていて知ったのですが、ダムは本体が完成したら必ず「試験湛水(しけんたんすい)」というのをするそうです。ダムに理論上最大限の水をためても不具合が発生しないかを確認するために、満水にするのです。ただ溜めていくだけでは常用洪水吐から水が流れてしまい、そのときタイミングよく豪雨にでもならない限り満水状態である「洪水時最高水位サーチャージ水位」に達しないので、常用洪水吐の高さを非常用洪水吐のそれと同じ高さまで調整します。そうやって洪水時最高水位に達したら、非常用洪水吐からも越流があるのです!! そのあと最低水位まで下げてからいろいろ点検をする。
 
だから、災害が起きたときに放流を見に行くという危険極まりないことをするよりは、ダム本体完成後の試験湛水(およびその放流)を見に行くほうが現実的!! ただしタイミング・・・。まじで情報収集が大事になってくる!
 
ここでダムカードの見直しをばpompom
 
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△常用洪水吐下が階段状になってるのがこれまた美しい~~照れ
 
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 △国内3基目の台形CSGダム!!
 
ブギウギ専務のダム巡りで訪れていた当別ダムと同じ型式です。
 
CSGってなんの略と思ってWikipediaを見たら、
 
Cemented (セメントで固めた)
Sand         (砂)
 and          (と)
Gravel       (砂利)
 
でした。
 
CSGはダムの材料というわけですね(重力式コンクリートダムの"コンクリート"に当たる)。
 
現地でとれる砂礫を材料にできるのがメリット。(逆にコンクリートダムは他所から持ってきた"良質な"コンクリートを使うわけで、現場で出た砂礫の処分が大変そうです。)
 
コンクリートと比べると"粗悪な"材料を使うので、水圧に耐える強度をもたせるために、断面が台形になるんですねおさるのもんきち
 
 
 
厚幌ダムを眺めて楽しんだあとは、「こぶしの湯あつま」さんへ行きました。
 
こぶしの湯は温泉ではないので、隣町・早来の鶴の湯さんと迷いました。が、せっかく厚真に来たので、こちらのお風呂に寄ることにしました。
 
 △あつまるくんお出迎えーけろけろけろっぴ
 
入浴の前にレストランに立ち寄りました。
 
その目的は、、!!!
 
 △じゃーん!厚幌ダムカレー!!!
 
(鶴の湯と迷ってるときにサイトをくまなく見てたらダムカレーの文字を見つけて即決でした)
 
提供時点で決壊してるのは気になる笑
 
ごはんも台形じゃないし、いろいろ突っ込みどころ(=改善の余地)はあるけれども笑
 
記念すべき初ダムカレーだし、カレーは美味しいしで大満足でした。ハンバーグは豆腐ハンバーグっぽく、普通ですポチャッコ
 
△妹は豚丼
 
こちらの豚丼が、有名だし人気のようです。店内でも半分以上が注文していました。お肉もタレもとても美味しかったです。ダムに興味のない方にはこちらがオススメ。
 
店内は2名席、4名席合わせて10席ほどです。私たちを含めて3組が開店前から待っていました。開店後はみるみる空席がうまり、10分も経たずに満席になっていましたよ。作業服の人たち、夫婦、家族連れなど地元の人たちが多く来てる印象けろけろけろっぴ
 
その後入ったお風呂も地元方が汗を流しにきている感じでした(たぶん)。温泉ではないけれどラドン泉は効いた気がするし、露天風呂もあるし、人数に対して広く清潔な良いお風呂でした。
 
 
厚真は大学生のころもサークル関係で行ったことがあるけれどとても人があたたかい。北海道の田舎はどこもそうだ・・。
 
 
そんな厚真を震源とする北海道胆振東部地震が起きました。9月6日(木)未明のことです。
 
私が住む札幌市豊平区でも震度5弱の揺れで驚いたのに、テレビをつけたら震源胆振東部で震度6強(のちに震度7)と報道されていて驚きました。
 
地震から15分ほどで停電となりテレビは見れなかったので、スマホの電池があり且つ通信可能な間はTwitterで情報収集していました。震源が厚真と知り、、夜が明けてから厚真の土砂崩れについてショッキングな画像が目に入り、、なおいっそう心配でつらくなりました。
 
厚真町北部では、山の内部がえぐられたように露出する土砂崩れが起きました。民家が巻き込まれた地区は厚真の町の中心からダムへ向かう道沿いでした。
 
左手には小高い山、点在する家、まもなく収穫を迎えるであろう田んぼ、橋でまたぐ小川、ダムへの道案内となる厚真川、
 
ドライブしていて、とても気持ちの良いところでした。
 
そんな風景や、こぶしの湯のレストランなどを思い出して胸がつぶれそうでした。
 
 
 
地震から3週間が経とうとしています。
 
ブログに書くにあたり今の状況を調べてみたら、厚幌ダム建設事務所で今もダムカードを配布しているようです(平日のみ)。ダムへは道道の通行止めが続いており行けないと思います。
 
また、こぶしの湯あつまは、レストランこぶしのみ営業再開するようです!!
 
▽公式HP。
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一昨日たまたまNHKのほっとニュース北海道でも映っていましたが、「町民の集いの場であるレストランを早く再開したい」という心意気、大変素敵だと思いました。
 
通行止めが続いている道道235号線の復旧状況はわかりませんし、あれだけ大規模の土砂崩れがあったあと何をもって「復旧」と呼ぶのかもわかりません。
 
そして厚真も北海道も今後、「完全な安全」というものは得られないのではないかとも思います。どこにいたって予測できない災害に巻き込まれる可能性はある、そういう意味で。だから「安全になったら北海道に旅行しよう」とか「安全になったら厚幌ダムに行こう」なんて思ってもその安全ってなんだ?って思ってしまう。絶対!災害に遭わない場所!!なんてのはないのでは。
 
大きな地震から1週間や1か月は、余震が怖いから控える、というのはわかりますが、それを過ぎたってまた大きな災害が起こる可能性はある。それは厚真に限らず北海道でも日本のどこでもです。
 
願うのは厚真や胆振の方々に、一刻も早く、生活の「安定」が戻ること。
 
そして、いちダム好きがダム見に来ました~!って言っても平気なくらいになったら、また厚幌ダムを見に行きたい、ダムカード完成ver.をいただきたい、レストランこぶしでダムカレーor豚丼or他のメニューを食べたい、こぶしの湯あつまでお風呂にゆっくり入りたい、そう思いました。
 
 
つけたし①
 
こぶしの湯あつまでかなり面白いガチャポンを見つけました。
妹と私で雲竜型と不知火型を(奇跡的に)揃えました。裏っ返すとお尻のインパクト大です。どれがあたってもいいと思えるガチャポン。


つけたし②
 
この地震のとき「厚真ダム決壊のおそれ」という見出しのニュースを目にして大変驚きました。私が最近ダムにハマっていることを知っている母からニュースのリンクが送られてきたので動画再生をすると、そこに映るのは「ん・・これは厚真ダムではなく厚幌ダムじゃない??」。映像には厚幌ダムが映っていました。決壊のおそれがあるのは上流の厚真ダムなのか下流の(映像に映っている/私がこないだ見に行った)厚幌ダムなのか? 厚幌ダムを「厚真(の)ダム」ってことで厚真ダムって紹介しているのか? 厚幌ダムが決壊のおそれって、まわりから土砂が流入したらそりゃ水位はあがるだろうけど、8月に見た時点であんなに水位は低かったのに、土砂の流入でいきなり危なくなるのかな? 最近大雨あったかな?水位あがっていたのかな?と疑問が噴出。
 
Twitterを見ると、報道の映像が誤りである、との見解がありました。決壊のおそれがあるのはあくまで厚真ダム。それを厚幌ダムの映像とともに紹介してしまったと。
 
厚真ダムは厚幌ダムより上流にあるため、決壊したとしても厚幌ダムが受け止めるんじゃないかな?? その間に民家とか避難が必要な建物があるからこういう報道してるのかな? どういう状況なんだろう・・・って情報を追っていましたが、
 
のちのちわかってきた状況は、厚真ダム(ロックフィル型式)の洪水吐導流部に土砂が流入し、十分に排水できない可能性がある→ダム堤体のキャパを超えて決壊するかもということだった。
 
それを「決壊のおそれ」って報道するのは正しいのかなあ。
 
可能性がゼロではないので「決壊のおそれ」は”ある”んだろうけど、
 
「決壊のおそれ」があるって報道は人を不安にさせるし警戒させるし準備させる。避難が必要になる場合もある。
 
伝えるべきだったのは、”洪水吐導流部に(←というのが一般にわかりにくければ「ダムの排水路に」)土砂の流入”、その事実で足りたのではなかったんだろうか。
 
その後、大雨の予報や、水位の上昇、ダム本体の検査数値の異常などをもって、実際に警戒すべき「決壊のおそれ」が生じたら、その言葉をつかって報道すべきではないかと思いました(状況を伝えるのに一番わかりやすい映像で別のダムを映すなんて言語道断ですけど)。
 
あまりに「おそれ」を多用すると、本当に必要なときに避難しなくなります。台風や豪雨でも、「○十年に一度!」という言葉を聞きすぎて自分の身に起こる実感がわかないのと同じです。正常性バイアスが働くのもあります。
 
今回の地震に関しては、自分の身の回りに関する情報もそうですが、報道というものが何を伝えるべきなのか、についていろいろ考えさせられました。今のテレビはTwitterに引っ張られているのか、ショッキングなものの報道を繰り返しすぎるように思います。厚真の土砂崩れの映像や、大阪の台風被害だとトラック横転の映像・・・。同じ時間を使って、もっと違う報道ができたのではないか、実際に何が起きているのか、事実と状況の報道ができたのではないかと思いました。