仙台には電話をしないほうが良い(被災されている人のSOSの電話がつながらなくなるため)と言われていたので、仙台にいる友人に電話をするのは控えてました。
無事の一報からあと、連絡も来ず・・・
津波の被害を受けた沿岸地域や、福島原発関連や、東京一円の計画停電実施による交通の混乱はニュースで報道されますが、仙台市街の状況はほとんど報道されていないので、友人の状況を全くつかめず。
たまたま友人の北陸にある実家の電話番号を知っているのを思い出して、友人のお母様とお話ししようと思ったら、なんと出たのは友人自身でした。
仙台市内からバスで山形に移動し、動いているJRの駅までタクシーで行って実家にたどり着いたらしい。ちょうど家に帰ってきたばかりだったようで、そのタイミングで電話を思い立ったことに何か運命的なものを感じつつ・・・
声を聞いたら、本当にうれしくて涙が出ました。無事でよかった。
仙台にある彼女の大学は、4月末まで休校らしいです。
たくさんの方がなくなられて悲しいですね。
さっきまで一緒にいた家族や会社の同僚や、大切な友人が、もう会えないなんてとっても悲しくて悲しくてたまらないでしょう。
自分の住んでいた家や、通っていた学校や、いろんな思い出のつまった街がめちゃくちゃになってしまったら、悲しくて悲しくてどうしていいか、途方に暮れてしまうかもしれません。
けれど復興のきざしがいろんなところで見え始めていますね。
こんなことがあったからこそ、被災地の人々こそ「生きる」ことに真摯な姿勢をもっているかもしれない。
助かったことに、これからを生きていけることに感謝している。
命の大切さを知っている。
いつもと変わらない日常を送れている私たちは、一緒に悲しみにひたるのではなくて、その復興の手助けをできたらと思う。
ただ悲しみに沈んで、同情の目を向けるだけでは、むしろ足を引っ張ってしまう。