世界と人生を彩るもの

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本 アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』

最近、「ミステリー好き!」というからには、


読んでなかったアガサ・クリスティーを読んでみようと!!


思い立ち読んでみました。



シャーロックホームズとかコナンドイルとか、、読んでみたいのになんとなく敬遠してきたけどちょいちょい読んでいきたいな。


なんで敬遠しちゃうかって、英文学モノって翻訳の良し悪しで作品の良さまで左右しますものね。


だから、できれば英文のままで読んで、そのまま受け取れたらいいのに、そこまでは英語力ないからなぁ・・。



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私の人生の愛読書は、J・R・R・トールキン指輪物語です。


指輪物語について語るとクリスティに戻れなくなるので割愛w)


高校生のとき映画化されるのに先んじて読みました。



そのとき、この作品の何がすごいって、


後世のファンタジー作品に影響を与えるだけでなく、日本のゲーム(とくにRPGとか)にまで多大な影響を与えているということ。



それまで「全くなかった」わけでもないけど、今までに無かったスタイルを構築して、その素晴らしい完成度で後世に影響を与える作品ってポっと出てくるんですよね、たまに。



指輪物語はそれなんです。



そして、今回読んだ『そして誰もいなくなった』もそういう作品のひとつです。



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今回読んで真っ先に出てきた感想は、「私の読んできたミステリーの原点がここにある


(たぶんコナン・ドイルとかを読んでもそう思うんだろうけど・・)



もう、めちゃくちゃ面白かった!!!

(≧▽≦)


読みやすいのもあるけど、ほんとに一気読み。




夜ひとりで読んでいたら、いちいち登場人物に感情移入してしまって、


「誰も信じるな!」「犯人はこいつか!?」「殺される・・・」


なまら怖かったです。(;°皿°)



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自信をもって、人にオススメできる作品。


映像化作品があっても見てみたいな。


そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/アガサ・クリスティー


早川文庫のあとがきが赤川次郎によって書かれていて、


彼の好きな作品は今も昔も「そして誰もいなくなった」らしい。


私のミステリー好きの入口は赤川次郎なので、


つまり、そういうことか。


クリスティーが私に合わないわけがない。



アクロイド殺し」とか、


他の作品も読んでみようっと☆



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(余談)


名探偵モノ、刑事モノって、



その名探偵と刑事はまず犯人ではないことと、


その名探偵や刑事を中心とした偏った人間関係の中で事件が起こることと、


事件の展開が名探偵や刑事の視点を通してしか認知されないことと、


および解決の糸口が名探偵や刑事の目に留まるように、描写が不自然にクローズアップすること



っていう欠点というか短所をもっているよなぁって、


この本を読んで思いました。



犯人ではないし、絶対死なない主人公(名探偵・刑事)に寄り添って読んでいる分には、読者は安全です。



けど、『そして誰もいなくなった』では、絶対安全の人物がいないため、登場人物に同化しているのか自分自身がそこにいるように錯覚しているのか、いずれにしろ、すごい恐怖におそわれます。


「次は自分かもしれない」



これほど、平等な登場人物の中で事件が展開するミステリーってなかなかないんじゃないかな。