シューパロ湖の湖面巡視に同行させていただきました
とある日、夕張シューパロダムのダム湖たるシューパロ湖の湖面巡視に同行させていただく機会がありました。
〇はじめに〇
今回の同行は、広く周知されたり募集されてはおらず、たまたまお話をいただいて同行したものです。このブログでは湖面巡視の一部を紹介しますが、通常の湖面巡視の全貌を紹介・解説するものではありません。
なお、ブログ等で写真や動画を掲載するにあたって管理者の方の許可を得ています。
なかなかない(なさすぎる)貴重な機会、見てきたものの一部ではありますがブログに残すことにしました。書いていくなかで気になったことを調べると時間がかかる(そして正確な答えに行く着くわけでもない)ので、気になったことはそのままに「見たこと」「感じたこと」を記録していきたいと思います。
拙いブログではありますが巡視艇から見える風景が少しでも伝わると嬉しいです。
はてブロにきて初めて目次設定してみましたー!! 文字も写真も多いです。つぶやき程度の文章なのに5560文字(ほんと?)、写真が160枚くらい、動画が13個です。写真なんて350枚くらいの中から厳選しての160枚になりました。お時間のあるときにぜひご覧ください…。
まずは天端から巡視艇を眺める
集合時間よりも少し早めに到着できたので、集合時間前に天端を歩きました。
△巡視艇。
斜面にある階段を下りていくようです。けっこうな傾斜とむきだしの階段、、。
△天端の右岸寄りから見ると、巡視艇に下りていく階段の正面です。…はしごみたいに見えます。
△巡視艇、階段、管理支所の位置関係はこんな感じ。
湖面巡視の準備
管理支所内に戻りまして、
△ヘルメット装着!!! 国土交通省のシンボルマークと北海道開発局のそれがあったけど(もちろん)北海道開発局にしたぞ!!!
あとライフジャケットも装着しました。水に落ちたときにすぽーんと抜けないようにウエストもしっかり締める。
その他注意事項の確認を済ませて出発。
△いつもは「関係者以外 立入禁止」となっているゲート、OPEN!!
網場の方へ進みます。お天気は最高に良かったです。
△網場、左岸の施設に鳥が。
△飛んだ!大きい!
△夕張シューパロダム堤体上流側。これは普段は立ち入り禁止となっているエリアからでないと見れない風景であります。
△巡視艇に下りていく階段、第一段階。
手すりはないけどゆるい傾斜なので特に怖さはなし。
△巡視艇に下りていく階段、第二段階。素敵な山吹色!
手すりもある!…ってすぐなくなる。水の多い時期はこの辺りまで水に浸るそうなのです。水位の差すごいなあ。
△ふと横を見ると、モルタル吹き付けの斜面。
△巡視艇に下りていく階段、第三段階。
色はくすんだ赤茶色、傾斜はよりキツくなります。ただ巡視艇はもうすぐ!!
△ひたすら下りてきた。
水位の変動に対応するんだからすごい。
△はい~~~!(語彙の引き出し崩壊開始)
△巡視するのに乗らせていただくのは「こざくら」。
(こざくらってなんぞって思った私だが今調べると夕張岳の固有種に”夕張小桜”があるんですねえ。近隣のいくつかの郵便局で風景印にもユウバリコザクラモチーフがあるようだ)
いよいよ!湖面巡視に出発!
取水塔へ向かう
△音無しです。手ブレひどい。そして事情によりいいところで突如切れます。
△取水塔(堤体にくっついてたら”塔”呼びはしないのかと思っていたけれど夕張シューパロダムのパンフレットで「取水塔」と紹介されているので取水塔と呼びます)のスクリーンがこんなに目前でしかも見上げているという不思議、興奮。
木がひっかかっている~~~~
iPhoneの超広角レンズ万歳バンザーイ\(^o^)/
表面に近いところの取水をしているわけだから、今私がいるここと目の前のスクリーン挟んで向こうにあるサイフォンが水を引きこんでいるわけですよね。こんなに近くに来れるもんなんだ。吸い寄せられてスクリーンにピタッとくっついちゃう!みたいなことはないんですねえ。
△冬に大活躍する凍結防止装置。
△凍結防止装置が下りていくためのレール。
写真撮りまくり
△スクリーンの網目。
水面で引っかかっている小枝が以外に少ない。やはり引き込み方そんなに穏やかなのか。32t/秒でも…
△真正面を下から!! 近すぎて全体写らず…(うれしい悲鳴)!!
△取水塔を過ぎて見えてくるのは洪水吐。こちらは非常用。
洪水吐上流側
△すごく短い動画です。この動画からは音あり。巡視艇のモーター音や風の音が入りますので音量にご注意願います。
△常用洪水吐の真下に来ました。
△常用洪水吐の下は庇のようにせり出しているんですねえ。
はわわ……
操縦は副所長さん。この船(操縦するとき)座れないんですよね~と嘆いておられた。巡視中立ちっぱなし葉大変ですよね。
網場
△網場の右岸付け根。あそこへはどうやって行くんでしょう。湖側にはしごや階段がないところを見ると地上にルートがあるのかしら。
網場好き…
普段は垂れ下がってるか浮いているか、というイメージですけど、大量の流木を受け止めるほどの強度なんだからすごいです。
まだ網場の内側(下流側)にいますが堤体とはここまで離れてきました。
△網場の通船ゲートを通過した直後から。腕が映っていたり本当に手ブレがひどい^^;
通船ゲートは管理支所からリモートで開けれるとか。
網場の外、夕張川上流へ
△巡視艇は進む。堤体がどんどんどんどん遠くなる。
天気が良い! この日の気温は23℃だったのですが風を受けても寒くなかったです。日差しがじりじりと強烈で、車の運転中と合わせて日焼けが悲惨なことに。
△進路左手に視点を戻します。山の中、(だいぶ離れていますが)シューパロトンネルが走っているあたり。
△もう堤体は見えない
国道452号の橋梁群
橋が見えてきました▽
陸路だとシューパロトンネルを抜けて明石橋と千年橋のあたり。
△千年橋
現在は国道452号に沿うように夕張川の上流へ向けて北へ進んでいます。
動画内に映る橋、シューパロトンネルに近い方から明石橋、千年橋、常盤橋、錦橋、泉橋、宝橋。
明石沢とは別のところに明石橋があってどうしてなのかしら‥と調べていって、もしかしてこれはと思ったら、ダムに沈んだ鹿島(大夕張地区)の町名が名づけられているのですね。
(動画には映っていませんが)宝橋のあとは、富士見橋、岳富橋、緑橋、白金橋、栄橋、鹿島弥生橋、代々木橋と続きます。こちらも鹿島の町名。
代々木橋のあとはずーっと橋がなく、旧国道と合流地点を過ぎて、次の橋はハツネ沢にかかる初音橋。こちらは町名になし?と思ったが鹿島北栄町に初音台がある。
初音橋の次は鹿島橋。そして北栄橋。旧国道の頃からこの名前だったのかしら。北栄橋の次は沢見橋、泥流橋と続きこちらは地名は関係なさそう。
Wikipediaの鹿島の町名一覧にあった中では鹿島春日だけ橋を見つけられなかったです。見逃したかな。
参照しました▽
「大夕張」(2020年3月16日(月)13:32 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%A4%95%E5%BC%B5
ん!そもそも参照したWikiの《概説》のとこにまんま橋梁名について書かれている。
鹿島地区は湖底に沈み、当時を偲ばせるものは数少ないが、付け替えられた国道にかかる橋梁の愛称にかつての町名を採用している。「千年橋」「明石橋」「緑橋」「栄橋」「代々木橋」などが存在する。
△ふと右手をみると夕張岳がきれいに見えました。しばらく左側のつんつんが夕張岳だと思っていたけれど写真中央の山が夕張岳。
旧白銀橋
船は進み、、
△旧白銀橋が見えてきました。
なぜか動画のアップロードから漏れていたのでナンバリングが「5と6の間」。
▽以下動画を撮影しながら撮った写真
旧白銀橋をこんなに間近に見られるとは・・
△旧国道の橋が見えました。
こちら、旧国道より一本山側の道路の橋でした。≪2020年9月7日修正加筆≫
(新)白銀橋
△主構の下をくぐる
美しいカーブ…
最近ちょっとずつ橋の勉強をしているので写真を多めに載せておく。
白銀橋、右岸(・西)の方をみると、現在の国道452号の緑橋、その手前の低いところには旧国道の橋が見えます。
近づいていきます。
旭沢橋梁
▽以下、動画撮影しながらの写真を何枚か。
旭沢橋梁については夕張シューパロダム管理支所内にある資料参照。
写真内文字が小さいので下に載せます。
「旭沢橋梁」
1929年(昭和4年)
トラスド・ガーダー橋(単線上路プラットトラス/上路I型/鋼構橋脚)
72.3m(支間4×14.630m、2×5.943m)
旭沢橋梁は、三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の明石町駅-千年町駅間にある廃橋で、第1回北海道遺産に選定された「空知の炭鉱関連施設と生活文化」の1つである。
鋼とレッスル橋脚を持つトラスド・ガーダー形式を採用し、上弦材の華奢なIビームをトラスのパネルで補強している。
ここからは写真のみ撮影▽
しばし停泊したあと方向転換して戻ります。
旧国道の橋とのことですが、構造が似ているようで違う2つの橋がここまで近く並んでいるのいいですね。色違いなのも良い!
おおおお
△振り返ると旭沢橋梁の全体が見えました。
△ここのスポットのベストショット!!!!!!
△まっすぐ並んでいるのは街路樹なのかなと思ったけれど道ではなかったようだ?
さて、これ以上は水深が浅く安全ではないとのことで引き返します。場所は常磐町にさしかかる手前といったところ。
立ち枯れの木
新旧白銀橋
橋の主構の下をくぐって見上げるなんて機会が全くないので喜びをかみしめております。
超広角で撮ると全体が写るのは助かるけれど歪んでしまう‥
右手に旧白銀橋が。
少しアップで▽
地形がいい感じ(語彙力)
ここまで南下してきましたが、次に東の方へ折れ、ペンケモユウパロ川の上流方向、白金町の方へ向かいます。
ペンケモユウパロ川上流へ
こちらの方(白金町)には炭鉱関係の方ではなく農業を営む方が住んでいたとか。
道路にガードレールが残っています
△なにかの建物の基礎が残っていました。
△丸みを帯びた大きな石(岩?)があります。化石と言えば三笠(桂沢湖)あたりが有名ですが、この辺でも見つかるそうですね。丸っこい石や岩は化石が入っているモジュールの可能性もあるとか。
△写真ではわかりにくいですが、写真中央奥の方に目を凝らすとひしゃげた白い柵が写っています。公園の柵のような、なにか通路の柵のような。
△このあたりからも夕張岳を含む山並みが綺麗に見えました。
△地形がカクカクしている
この辺で折り返して戻ります。ここまで巡視艇の後部座席におりましたが前に移動しました。
国道452号が見えるあたりまで戻ってきました。
新旧白銀橋
旧白銀橋
△等倍ではこんな距離感です。けっこう遠い。
旧白銀橋を見たら新の方の主構も見たかったが見え~ず。そして手ブレがひどい。自分で見ていても酔いそう。ご注意ください。
写真の時間を確認したら、巡視開始からここまでで1時間ほど経過しています。
△堤体を見るのが久しぶりな感じ。
△いろいろお話を聞いている最中だったので音無しで。疾走感は伝わるはず!
△堤体にはまだ戻らずにお次はパンケモユウパロ川の上流へ向かいます。南東方向に進む感じ。
さきほど行ってきたのはペンケモユウパロ川、これから行くのはパンケモユウパロ川です。
ペンケとパンケについては北海道ファンマガジンさんにわかりやすい記事がありました!
▽▽
https://hokkaidofan.com/penke-panke/
パンケモユウパロ川上流へ
△右手に管理支所が見えます。断崖絶壁の上に立っている‥! ドラマのラストの撮影できそう。
△こちら側の写真はこれだけ。少ない!
△管理支所の裏手、建物が見えるところまで戻ってきました。
△反射板
再び網場の中へ
△冬、イベントで湖面を歩くとしてもこれより水位が高い時期なので、この水位で堤体の上流側を見ることができるのは今だけですね。
△巡視の最後に再度堤体に接近します。
取水塔の写真が続きます▽
△はしごを持ってきてフーチングを下りて釣りしていた人がいたとかなんとか、、こわくないのかな。
1時間25分ほどの巡視でした。
巡視が終わる…
△最後の動画です。
△巡視艇の幅とそんなに変わらないスペースに入っていくのすごいです。
△巡視艇こざくらと夕張シューパロダム。
お世話になりました。
△こちらは流木の回収などに使う船。底が平らになっていて揺れに強いそう。(巡視艇の底は逆三角になっていて速度は出せるけど安定性は弱め)
△興奮疲れでヨボヨボ上っております。落ちたら死ぬからそれだけは避けないと。
△黄色の階段をのぼって振り返ったの図。これもベストショット!!
△最後の階段。なんか天国へ続く階段ってこんな感じかと思った。
はぁ~~楽しかったなあ~すばらしかったな~
△網場の左岸付け根
△係留作業を終えた所長さん、副所長さん。
貴重な機会をいただきありがとうございました!!
さらばシューパロ湖。