△こちらがその特報。
△いや、もしかしたらこちらの予告編だったかも?
普通の恋愛映画やアニメ映画に混ざってこの映像が流れたとき、もう心を持ってかれまして。
一番シンプルに言うなら、
「この世にこんなに美しい人がいたのか!」
と。
その他気になることが盛りだくさんで、絶対見ようと思いました。
すすきののディノスでは9月から公開予定で、帰宅してからいろいろ調べてみると東京ではすでに公開終了したりこれから公開する映画館がありました。
読者登録してるアメブロブロガーさんも絶賛していて、そのほかに見かける口コミも良くて、期待は高まるばかり。
東京でスケジュール的に無理なら札幌で観ようと思ってましたが、大雨で野球日程がつぶれたこともあり、せっかくならとBunkamuraへ。
△Bunkamuraル・シネマさんの予告も見つけた。
見終わっての感想。
ネタバレ完全に避けたい方は読まないほうがいいですよ!
本当に美しい人。
そして天才。
天才だから努力していないわけではなく、
努力もしている。
でも持ち合わせた美貌やスタイルや才能が、もう一般のそれとは違う。
なんというか神の領域に到達させる感じ。
ピルエットをするだけで、他の人と違って見える。
天才ゆえに、皆が目指す頂点にあまりに早く到達してしまって、目指すもの、そして踊る理由を失ってしまう。
この映画では家族のことが描かれる。
子どもの才能を見出し、子どもの未来のためにサポートした母親。
外国へ働きに行った父親と祖母。
家族のためにバレエを続けたセルゲイ。
そして家族はバラバラになってしまう・・・。
才能を持って生まれることも、その才能を生かして成功することも幸せなことだと思っていたけれど、その代わりに家族と過ごせなくて、しかも家族がバラバラになってしまったらそれは幸せなのかどうか。
いろいろ考えさせられる映画でした。
美しい彼が、壊れ始めるとき、いや壊れ始めていたことに私達が気づくとき、それでも惹きつけられて目が離せない彼の魅力に改めて圧倒される。
普通の人が願っても手にすることができないものを軽々と(←そう見える)手にしたあとに簡単に捨ててしまって、もったいない・・・と思うし、彼の姿をもう見ることはできないの・・?て、観客として絶望しかけるけど、それでも彼は踊ることをやめなかった。
すべてを捧げてきたバレエを全否定するのではなくて、自分の表現方法として再取り込みして踊り始めたんじゃないかと思う。
・・・職業としてのバレエと表現方法としてのバレエ・・・
家族の関係性も・・映画の中で描かれる範囲では、自分のために犠牲になってくれた父親と祖母に対しては無垢な愛情を向けるけれど、その犠牲を強いた(と彼が思ってる)母親に対しては何かまだわだかまりがあるように見える。
それは今までバレエ一筋だった彼が、大人になってから迎えることのできた思春期のようなもので、踊る意味とか、家族のこととかにゆっくる向き合えているってことなんだろうな。
私は8月に見たこの映画ですが、今でもあちこちで上映されているのでぜひご覧ください。
まだTwitterで情報を追ってるけど、上映される先々で話題になっております。小さめシネマでの上映が多いです。
Bunkamuraル・シネマで撮ったやつ↓↓
△「伯爵」役でちょこーっと映るけど下を向いている。
△「The Count」の方です。